防犯カメラの耐用年数はどれくらい?交換時期と長持ちさせるコツ

あなたの家や店舗を守るために設置した防犯カメラですが、耐用年数をご存知ですか?
「防犯カメラの寿命なんて気にしたことがない…」そんな方が多いのではないでしょうか。
しかし、防犯カメラも機械である以上、使い続けることで性能が劣化し、最終的には交換が必要になりますので、防犯カメラの交換時期を見極めるのは、実は非常に重要であり、寿命を迎えたカメラが適切に機能しなければ、いざという時に防犯の役割を果たせなくなります。

えっ!?カメラにも寿命があるの!?ずっと使えると思ってたよ!

そうですね。長く使うためには、定期的なメンテナンスや適切な管理が重要です^^
本記事では、防犯カメラの耐用年数や、交換時期を判断するポイント、さらには長持ちさせるためのコツについて詳しく解説します。
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防犯カメラの耐用年数はどれくらい?交換時期の目安

防犯カメラの耐用年数は、設置場所や使用頻度、メンテナンスの状況によって異なりますが、一般的には5年から10年とされています。
この寿命は、カメラの内部機構や外部環境に大きく影響され、屋外に設置されたカメラは天候や温度の変化、湿気などにさらされるため、屋内のカメラに比べて短い寿命になることが多いです。
防犯カメラの法定耐用年数について
防犯カメラの法定耐用年数は、税法上の減価償却資産としての期間を指し、用途によって異なります。
一般的に、監視システムの一部として使用される場合は「事務機器及び通信機器」に分類され、耐用年数は6年と定められ、火災報知設備として利用される場合は「災害報知設備」として8年となります。
これらの耐用年数は、減価償却費の計算に使用されるものであり、実際の機器の寿命とは必ずしも一致しません。実際の寿命は、使用環境やメンテナンス状況により異なるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
カメラの寿命を左右する要素とは
- 使用頻度:
防犯カメラは常時稼働することで内部部品に負担がかかり、特にセンサーや録画機能の劣化が早まります。夜間も含め24時間稼働しているカメラは、発熱や消耗が激しく、定期的なメンテナンスや冷却対策が寿命延長の鍵となります。 - 設置場所:
屋外設置の防犯カメラは、雨風、直射日光、温度変化などの影響を直接受けるため、外装の劣化や内部回路の故障が発生しやすくなり、特に紫外線はレンズの変色を引き起こし、映像品質の低下につながるため耐候性の高いモデルや防水カバーの使用が推奨されます。 - カメラの品質:
高品質な防犯カメラは、耐久性の高い素材や高度な製造技術が採用されており、部品の摩耗や劣化が少なく長期間の使用が可能です。
また、高性能センサーや防水・防塵設計が施されているため、安価な製品に比べて映像の劣化が遅く、メンテナンスの頻度も減らせます。
防犯カメラの交換時期を見極めるためのサインとは?
防犯カメラが寿命を迎える前に、いくつかのサインがあり、これらのサインを見逃さずに、早めに交換の準備を整えることが大切です。
交換時期を示すサイン
- 画質が低下している:
防犯カメラの映像がぼやけたり色が不鮮明になる原因は、カメラの劣化だけでなく、レンズの汚れや配線の不具合など多岐にわたります。 これらの要因が重なると、映像品質が低下し、防犯効果が損なわれる可能性があります。 - 頻繁な不具合:
こちらは電源供給の不安定やケーブルの断線、内部基盤の故障が原因となることが多く、特に高温環境や湿気の影響を受けると、電子部品が劣化し映像の乱れや動作遅延が発生しやすくなることから、定期的なメンテナンスや異常時の迅速な点検が重要です。 - モニターに映らない:
カメラ本体の故障だけでなく、配線の断線や電源アダプターの不具合、録画機器(DVR・NVR)のトラブルが考えられます。特に、長期間使用しているとコネクタの接触不良や電圧不足による信号の途切れが発生しやすくなるため、配線のチェックや再接続を試みることが重要です。
これらのサインに気づいたら、早めに交換を検討してみてください^^
交換時期を決める前に知っておくべきこと
防犯カメラの多くは、購入時に保証がついています。保証期間内であれば、交換や修理を受けることができるので、保証内容をよく確認しましょう。特に、カメラが故障している場合や、寿命が来た場合の対応について事前に調べておくことが重要です。
また、新しい防犯カメラを選ぶ際には、コストパフォーマンスを考慮しましょう。
高価格なカメラが必ずしも長持ちするわけではなく、使用環境や必要な機能に応じたカメラを選ぶことが肝心です。
防犯カメラを長持ちさせるための重要なポイント

防犯カメラの寿命を決める上で最も重要なのが設置環境です。
特に屋外設置の場合、自然環境がカメラに大きな影響を与え、紫外線や風雨にさらされることで、カメラの外装が劣化したり内部機器に影響を与えることがあります。
ポイント①:環境による影響
防犯カメラを高湿度の環境に設置すると、内部の電子部品が湿気を吸収し、腐食や絶縁不良が生じる可能性があります。
これにより、カメラの故障や性能低下が引き起こされるため、適切な湿度管理が重要となり、 特に急激な温度変化による結露は、内部の湿度上昇を招き、カメラの曇りや故障の原因となります。
そのため、湿度吸収ゲルの使用や、湿度調整機能を備えた防犯カメラの導入が推奨されます。
また、防犯カメラは、急激な温度変化により内部の電子部品が熱膨張や収縮を繰り返し、接続不良や基板の損傷が生じる可能性があり、カメラの動作不良や寿命の短縮が引き起こされることがあります。
特に、屋外に設置されたカメラは、直射日光や夜間の冷却などで温度変化が大きくなるため、耐久性の高い製品を選び適切な設置場所を選定することが重要です。

これらの問題を避けるためには、カメラを適切な場所に設置し、必要に応じて保護カバーを使うことが推奨されます。
ポイント②:防水性と耐候性がカギ!屋外設置時の注意点
屋外に設置する防犯カメラは、防水性と耐候性が特に重要です。IP(Ingress Protection)規格が高いカメラを選ぶことで、雨や雪、直射日光などに強いカメラを導入できます。
IP66は、防塵・防水性能を示す国際規格で、完全な防塵構造(粉塵の侵入を完全に防ぐ)と、あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がないことを意味し、屋外設置の防犯カメラなど、雨風や粉塵にさらされる環境での使用に適しています。
IP67は、完全な防塵構造に加え、規定※の圧力・時間で水中に没しても水が侵入しないことを示し、これにより、屋外設置の防犯カメラなど、雨や雪に強く高い耐候性が求められる機器に適しています。
※水深1mに30分間沈めても内部に浸水しない

知っておきたい!防犯カメラのメンテナンス方法と寿命延長のコツ

防犯カメラの寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下の方法を参考にあなたの大切な防犯カメラを長持ちさせましょう!
- 定期的な清掃:
防犯カメラのレンズや外装に汚れがたまると、映像が乱れる原因になります。
その為定期的な清掃が重要であり、特にレンズは傷つきやすい事から柔らかい布や専用のクリーナーを使用して優しく拭き取ることが推奨されます。
また、カメラ本体の清掃時にはシンナーなどの有機溶剤は使用せず、柔らかい布で汚れを落とすようにし、 清掃の頻度は設置環境にもよりますが、半年に1回程度が目安とされています。 - 防水性のチェック:
屋外設置の防犯カメラは防水性の確保が重要である為、定期的な点検を行い水漏れや腐食の兆候がないか確認しましょう。
特に、ケーブル接続部やカメラ本体のシール部分は劣化しやすいため、注意が必要です。
防水性能が低下すると、内部に水分が侵入し、故障の原因となり、また、防塵・防水性能を示すIP規格を確認し、設置環境に適したカメラを選ぶことも重要です。例えば、IP66やIP67のカメラは高い防水性を持ち、屋外設置に適しています。
最後に
本記事では、防犯カメラの耐用年数について事細かに解説させて頂きました。
防犯カメラの耐用年数は、一般的に5年から10年ですが、適切なメンテナンスと環境対策を施すことで、より長く使用することが可能です。
また、カメラの交換時期を適切に見極めることで、防犯性能を常に最適な状態に保つことができます。画質の低下や動作の不安定さ、不具合の頻発といったサインを見逃さず、早めの対処を心がけましょう。
また、防犯カメラを長持ちさせるためには、定期的な清掃や点検が欠かせませんし、特に屋外設置のカメラは、防水性や耐候性を考慮した設置が重要です。
防犯カメラは単なる機器ではなく、大切な家族や財産を守るための重要なツールですので、適切な管理とメンテナンスを行い、できるだけ長く活用していただければと思います^^
本記事の情報を参考に、あなたの環境に最適な防犯カメラ運用を目指してください。

よーし!オイラもカメラのメンテナンス、ちゃんとやるぞー!